今年は東日本大震災から10年目を迎えます。文化人類学では「災害人類学」という分野の研究も行われており、地域芸能や儀礼は人々の心の不安を和らげ、社会を維持する役割があるとも言われます。震災の記憶と未来に向き合う地域芸能、またそれに取り組むコンテンポラリーダンサーの奮闘から私たちは何を学べるでしょうか。
岩手県沿岸部に伝わる芸能「虎舞(とらまい)」。「阪神虎舞」は2018年に神戸で発足し、岩手県大槌町の「大槌城山虎舞」の指導のもと、関西在住のコンテンポラリーダンサーによるパフォーマンスを行っている。東日本大震災の被災地の芸能を通じて、災害の記憶の風化を食い止めることをひとつの目的としている。本イベントでは東北と関西を結びつけた阪神虎舞結成の物語の紹介とともに、災害の記憶への向き合い方を参加者とともに考える。
■出演
阪神虎舞
岩手県沿岸部に伝わる芸能「虎舞」を学び、インスパイアされた関西在住のコンテンポラリーダンサーグループ。
■座談会
「芸能を移植する――阪神虎舞の試み」
パネリスト
橋本裕之(大阪市立大学 都市研究プラザ特別研究員・坐摩神社権禰宜)
中川眞(大阪市立大学 都市研究プラザ特任教授)
山本和馬(阪神虎舞)
金﨑亘(大槌城山虎舞)
笹山政幸(被災文化遺産所在調査専門調査委員)
コーディネーター
日髙真吾(国立民族学博物館教授)
司会
寺村裕史(国立民族学博物館准教授)
■日時
2021年3月6日(土)
13:20~15:00
■参加方法
事前申込不要。開催日時になりましたら、以下よりご視聴ください。(参加無料)
https://www.youtube.com/watch?v=cEzN2HJYMAE&feature=emb_title
■主催
国立民族学博物館
■関連展示
特別展「復興を支える地域の文化―3.11から10年」
2021年3月4日(木)~ 5月18日(火)
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