過去に起こった世界的な災害や戦争の跡地は、ユネスコ世界遺産の中で「負の遺産」として登録されています。災害に関する「負の記憶」や「被災体験」が観光の中でどのように消費されているのか、「観光人類学」の点からも興味深いですね。
第6回を迎える今回の南山大学人類学研究所公開講演会は、「現代中国における観光開発と社会変動」シリーズの第二弾として、「負の記憶」を観光資源に−−汶川大地震後の農民の生業に着目する」と題して、南方科技大学(中国)の王暁葵氏が登壇されます。
2008年におこった四川汶川(ぶんせん)地震(中国)を事例に、被災し土地を失った農民たちが観光業に転じた後に起こった変化や、観光の文脈の中での被災体験の「消費」のされ方、また観光化に絡む国家や商業資本の機能などについて、現地でのフィールドワークに基づいたお話をされます。
■プログラム
17:00~17:05
趣旨説明(張玉玲:南山大学・教授)
17:05~18:20
講演「「負の記憶」を観光資源に−−汶川大地震後の農民の生業に着目する」
王暁葵(南方科技大学社会科学高等研究院/社科中心・教授)
18:20~18:30
質疑応答(司会:宮脇千絵:南山大学・准教授)
■講師
王暁葵(南方科技大学社会科学高等研究院/社科中心・教授)
■言語
日本語
■日時
2021年3月11日(木)
17:00 ~ 18:30
※本講演会は、当初2月25日実施予定で延期されていたものです。
■参加方法
Zoom Webinarを使用します。
どなたでもご参加できます(参加無料)。
まず、下記URLより事前に登録が必要です。
https://regist.nanzan-u.ac.jp/regform/regist/jinruiken_reception/6th0225
登録後、自動返信されるメールにZoom Webinar登録のリンクを掲載しています。そこからご登録、ご参加ください。
■主催
南山大学人類学研究所
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