過去にアボリジナルの芸術作品をめぐる著作権訴訟がありましたが、人類学や考古学のように民族文化を扱う場合、著作権の扱いには注意が必要です。特にデジタル化が進む昨今、その意識は薄くなりがち。博物館などではどのような規制や取り組みが行われているのでしょうか?
考古学・文化財資料の公開・利用をめぐる現状について、5人のパネラーから論点の提示をいただくとともに、参加者を含む意見交換を通して、議論の範囲と課題を共有し、より良い今後を展望するための礎を築きたい。
9月に開催したonline#03:考古学・文化財資料3D計測の意義を考えるでは、3D計測の実施や成果の利用に関する許可申請についての議論が白熱しました。また3D計測に限らず、博物館展示等における写真撮影の許可or禁止など、考古学・文化財まわりでは機関・組織により公開や利用の基準・規則がまちまちである場合が少なくありません。専門家か一般かを問わず、このような状況は混乱を招きかねないものでありますが、一方で、現場において実務に従事する立場からは、これまでの慣行やそれぞれの事情にもとづく対応として必要性が認識されている場合もあります。
そこでonline#05では、デジタル・アーカイブとデータの流通、博物館展示と写真撮影、3D計測とデータ公開・利用などについて、文化財保護法、博物館法にもとづく公開・利用の前提や、関連する著作権法等の規定、あるいは自治体の条例や個別機関・組織の規則などについて、議論したいと思います。
■日時
2020年12月12日(土)13:00~17:00
■開催地
オンライン開催
■パネラー(予定)
高田祐一(奈良文化財研究所)
千葉 毅(神奈川県立歴史博物館)
阿児雄之(東京国立博物館)
仲林篤史(東大阪市)
石井淳平(厚沢部町)
■ファシリテーター
野口 淳(考古形態測定学研究会)
■主催
考古形態測定学研究会
■参加資格 特にありません。このテーマに関心のあるあらゆる方のご参加を歓迎いたします。
■定 員 80名 ※Zoomの同時接続数と管理の都合上、定員を設定します。参加用Zoomリンクは申し込みをいただいた方にのみお知らせいたします。事前申し込みをいただいていない方はご参加いただけません。当日、参加申し込み者リストにもとづき、Zoom上での参加承認をいたします
■予稿集 事前にPDF版を共有します(事後、オープンアクセスで公開いたします)
■参加費 300円 ※予稿集作成そのほか事務局経費に充てさせていただきます
■申込み
チケット申込みページのフォームより申込
※「詳細はこちら」からリンクしているシンポジウムの告知ページからお申し込みください
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