結婚したら夫の苗字にしなければいけないのか?ーー夫婦別姓が認められている諸外国があるいっぽうで、日本では姓をめぐる法律や権利について、どんな解釈があるのか。研究者をはじめ弁護士、夫婦別姓を実践しているカップルなどさまざまな声を聞いてみたい。
現在の民法では、第750条「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」と定められていて、夫婦どちらかの苗字を選択して合わせる必要があります。現在世界で夫婦同姓を強制しているのは日本のみで、多くの国で選択別姓が認められています。
このシンポジウムでは、選択別姓をテーマに学術の視点から比較・歴史を踏まえ、法的な立場、学術的立場、そして市民の立場から各代表者が登壇し、今後の課題を展望します。
■プログラム
▶開会挨拶:南野 佳代
(第一部会員、法学委員会ジェンダー法学分科会委員長、京都女子大学教授)
挨拶:望月 真弓
(日本学術会議副会長、第二部会員、科学者委員会男女共同参画分科会委員長、慶応義塾大学特任教授)
総合司会:立石 直子
(連携会員・岐阜大学准教授)
▶第一部「姓をめぐる学術と司法」
司会:立石 直子
総論「民法改正の課題」(2014年日本学術会議提言のフォローアップ)
二宮 周平(連携会員・立命館大学教授)
報告1「比較法から見た姓」
床谷 文雄(奈良大学教授)
報告2「憲法と姓」
辻村 みよ子(東北大学名誉教授・弁護士)
コメント「別姓訴訟の争点」
榊原 富士子(原告弁護団代表、弁護士・東京弁護士会)
▶第二部 姓を選ぶ権利―市民の声から
司会:三成 美保(連携会員・奈良女子大学教授)
報告3「別姓を求める社会的動向」(アンケート調査をふまえて)
井田 奈穂(選択的夫婦別姓・全国陳情アクション事務局長)
コメント「市民の声から」
「夫婦別姓を実践している市民の声」(2カップル)
佐藤 万奈・西清 孝、小泉 祐里・田中 浩
別姓カップルのもとで育った子(現在は成人)の声
松浦 将也
若い世代の声(パブリックコメントに伴うユースからの提言)
櫻井 彩乃(「♯男女共同参画ってなんですか」プロジェクト代表)
▶第三部 討論―市民と学術の対話
司会:三成 美保
パネリスト:二宮 周平・床谷 文雄・辻村 みよ子・井田 奈緒
▶閉会挨拶
柘植 あづみ(連携会員・社会学委員会ジェンダー研究分科会委員長・明治学院大学教授)
■日時
2021/4/17(土)
13:00~17:00
■参加方法
Zoom利用 (参加無料)
以下の申し込みフォームよりご登録下さい。
https://zoom.us/webinar/register/WN_lxWCnuEVQiKiSduvnrmetg
*下記の「詳細はこちら」(公式ページ)からもお申込できます。
■定員
先着順(500名)
■主催
日本学術会議法学委員会ジェンダー法分科会
▶︎詳細はこちら