本日ご紹介する書籍は『ギフトエコノミー-買わない暮らしの作り方-』。ギフトエコノミーというと、無償で場所や食材やサービスが提供され、食事をした人自身も何らかの形で恩送りをする「カルマキッチン」は日本でも行われていましたが、こちらは「買わない」をコンセプトにした活動です。単なるリサイクルにとどまらない新たな人々のつながりやコミュニティ形成する場としても機能するこの活動から、「買わないくらし」について考えてみませんか。
「買う」という行為を見つめなおす
本書『ギフトエコノミー-買わない暮らしの作り方-』の著者は、ヒマラヤの小さな村で行われている「見返りをもとめない贈与」に出会ったことをきっかけに、2013年にアメリカ合衆国のワシントン州ベインブリッジアイランドを拠点にギフトエコノミーを実践するための場として「Buy Nothing Project(何も買わないプロジェクト)」を立ち上げた。Facebook内に作られたページを通じたこの活動は世界的な広がりを見せ、現在44カ国でグループが作られている。財布に優しいだけではないギフトエコノミーの真の豊かさである人々のつながりの意味を考えるきっかけをくれる一冊。
■著者
リーズル・クラーク , レベッカ・ロックフェラー
■翻訳
服部雄一郎
■出版社
青土社
■発売日
2021年2月26日
■定価
1,980円(本体1,800円+税)
■ISBN
978-4-7917-7343-5
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